2026年8月12日水曜日

アメリカの私立大学 New アイビーリーグ7校

 

ニュー・アイビー:私立大学

1)カーネギーメロン大学
所在地:ペンシルベニア州ピッツバーグ 
学部生数:7,852人 
SATスコア(中央値):1540 
ACTスコア(中央値):35

2)ケース・ウェスタン・リザーブ大学

学部生数:6,354人 
合格率:37% 
SATスコア(中央値):1510 
ACTスコア(中央値):34

3)エモリー大学
所在地学部生数:7,805人 
合格率:11% 
SATスコア(中央値):1520 
ACTスコア(中央値):34

4)ジョージタウン大学
学部生数:8,537人 
合格率:13% 
SATスコア(中央値):1490 
ACTスコア(中央値):33

5)ノースウェスタン大学
所在地:イリノイ州エヴァンストン

学部生数:10,421人 

合格率:8% 
SATスコア(中央値):1540 
ACTスコア(中央値):34

6)ノートルダム大学
所在地:インディアナ州ノートルダム 

学部生数:9,157人 

合格率:11% 
SATスコア(中央値):1520 
ACTスコア(中央値):34

7)ライス大学
所在地:テキサス州ヒューストン 

学部生数:9,157人 
合格率:11% 
SATスコア(中央値):1520 
ACTスコア(中央値):34


2026年8月2日日曜日

福岡・釜山大学コンソーシアムの教訓―なぜ大学間連携は継続しなかったのか?

 福岡・釜山大学コンソーシアムの教訓―なぜ大学間連携は継続しなかったのか。そして東アジアERASMUS実現の条件とは?

2026年8月1日土曜日

中教審「知の総和」答申<「「設置行政」から「再編行政」への転換」>という政策パッケージに対するコメント

 中教審「知の総和」答申(最新の高等教育政策指針

(1)ポイントは次の3つ。

① 大学は「知の拠点」から「社会課題解決の装置」へ

→ 役割を果たせない大学は退場してよい、という価値観の転換。

⇒「知の創造」だけでなく、「知の社会実装」が大学評価の重要な軸になった。

② 大学の「質保証」を強化

→ 定員未充足・財務悪化大学は、質が低いとみなされる。

⇒定員未充足や財務悪化は、質保証上の重要なリスク指標として位置付けられるようになった。

③ 地域の高等教育アクセスを守るための再編

→ 統合・公立化・連携法人などの制度を整備。

つまり、大学の存続は「社会的価値」と「財務健全性」で判断する時代に入ったという認識の共有

(2) 文科省の統合・縮小・撤退支援の構造

⇒結果として、計画的な縮小・統合・撤退を可能とする制度設計が整備されつつある。

⇒文科省の支援は「統合前 → 統合時 → 統合後 → 縮小時 → 撤退時」という時間軸で設定されているので、この順にコメントを加える。

1)統合前:共同化・連携法人

  • 情報システム共同化

  • 科目共同開設

  • 大学等連携推進法人(新制度)

→ 統合の前段階として“ソフト連携”を制度化した点が新しい。

2)統合時:経営改革補助・専門相談

  • 経営改革補助(25億円)

  • 統合手続きの情報提供

  • 私学事業団による相談

→ 統合を「政策的に誘導」する補助金が明確化された。

3)統合後:ペナルティ緩和

  • 定員未充足率の扱い

  • 修学支援新制度の不利益緩和

→ 統合した大学が巻き添えを食わないようにする“セーフハーバー”の萌芽。

4)縮小時:定員削減・資源移行

  • 定員の期限付き削減(台湾モデル)

  • 学部→大学院への資源移行

→ 大学の「縮小」を制度的に認めたのは日本初。

5)撤退時:在学生支援

  • 募集停止後も教育維持

  • 転学支援

  • 私学事業団のアウトリーチ支援

→ 大学撤退を“安全に行う”制度が整備されつつある。

(3)退場促進政策

以下は、コメント

① 合併コストへの支援がない

→ これは最大の欠陥。 大学統合は数億〜数十億円のコストがかかるが、日本は「経営改革補助」しかない。 統合固有の費用(Due Diligence・システム統合・校舎整理)への補助がないことは改善の要あり。


② セーフハーバーの明文化が必要

→ 統合した大学が不利益を受けない制度は必須。現状は「運用改善」レベルで、法的安定性が弱い。

③ 募集停止後の在学生支援

→ これは学生保護の観点で極めて重要。早期撤退を促す制度は合理的。

④ 統合・公立化の判断基準がない

→ 「地域の高等教育アクセスを守る統合」と「単なる経営救済」を区別する基準が必要。

これは行政史的に言えば、「大学配置政策」の再構築が必要となる。

⑤ 統廃合データベースの整備

→ これは制度史の透明性確保。現状は散在しており、政策判断が困難。

(4) 総括

日本の高等教育政策が「大学の計画的縮小・統合・撤退」を制度化する転換期にあるといっても過言ではない。

特に重要なのは次の点。

文科省は「無秩序な破綻」を避けるために、連携 → 縮小 → 統合 → 計画的撤退の選択肢を制度化しようとしている。

要するに、これは戦後日本で初めての「大学退場政策」である。り、あなたの文章はその全体像を非常に精密に整理している。

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濱名篤学長の講演要約「「大学減少は日本社会をどう変えていくのか? ~「定員の適正化」と「質保証」を考える~」

 JSPS科研費補助事業成果公開国際シンポジウム「人口減少時代における高等教育の再構築」

2026.7.30

発表題目「大学減少は日本社会をどう変えていくのか? ~「定員の適正化」と「質保証」を考える~」関西国際大学 学長 濱名 篤

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(1)全体のテーマ

人口減少時代における日本の高等教育の再構築 中心論点は以下の5つの政策課題:

  1. 定員の適正化

  2. 質保証(質改善)

  3. 大学統合・再編

  4. 留学生政策の再定義

  5. 高等教育と社会政策の接続(産官学連携)

 (2) 中教審「知の総和」答申の問題意識

  • 大学改革ではなく、人口減少・地域衰退・知の断絶を踏まえた「社会設計」指針。

  • しかし、キーワードの「定員の適正化」「質保証」は基準が曖昧で、大学に対応を迫る構造。

  • 問題提起:

    • 適正化とは何を整えることか

    • 質保証は何をもって機能するのか

    • 日本の高等教育はアジアの競合国の中でどこに位置するのか

(3) 「定員の適正化」の再検討

● 地域間調整

  • 東京一極集中の是正と地方私大の定員割れ対策が同じ「適正化」とされている。

  • 全国的な総枠や規模見通しが示されず、大学単位の自己調整に委ねられている。

● 分野間調整

  • 医療・情報・AIなどは拡大、教養・人文は縮小傾向。

  • 文理融合やデータサイエンス教育の可能性。

● 定員概念の再定義

  • 従来は「多少の超過は良い」という運用だったが、今後は政策的統制手段へ転換。

  • 留学生定員は例外運用が多く、政治的タブー化。

● 首都圏定員規制(2018〜2027年度末)

  • 東京23区の定員増禁止 → DX分野のみ特例緩和。

  • 日本は学生の首都圏集中度がアジアでも突出(人口比29.6%に対し学生比43.1%)。

(4)質保証から質改善へ

● 「質」の定義の不在

  • 偏差値、充足率、定性的尺度が混在し、統一指標がない。

● 新方向:質保証+質改善

  • 学修成果(Learning Outcomes)を社会的に共有する仕組みが未成熟。

  • 認証評価機関の評価方法がバラバラで、メタ評価も不十分。

  • 「偏差値評価から教育評価へ」の転換が必要。

● 機能別分化(2005年)との断絶

  • かつての「大学の機能別分化」枠組みが活用されず、質議論の基盤が空洞化。  


  • (5)大学統合・再編・退場促進政策

● 現状

  • 2016〜2025年で83機関が廃止(大学17、短大58)。

  • 日本には韓国・台湾のような強力な統合交付金制度がない。

● 文科省の支援

  • 統合前:科目共同化、連携推進法人

  • 統合時:経営改革補助、専門相談

  • 統合後:不利益緩和、在学生支援

  • 募集停止後の教育維持支援など、制度改善が進行中。

● 必要施策

  • 合併コスト支援

  • セーフハーバーの明文化

  • 在学生支援の強化

  • 統合・公立化の判断基準整備

  • 統廃合データベースの整備

(6) 留学生政策の再定義

● 現状

  • 「留学生40万人」は達成済だが、日本語学校・専門学校を含むため国際比較に不適。

  • 学位取得型は約14.6万人で、OECD平均の半分以下。

  • 日本は量・質ともに国際的に低位。

● 課題

  • 地方私大の留学生依存構造

  • 学修支援・生活支援・地域共生の不足

  • 卒後VISA取得率の重視

  • 留学生一貫支援体制の整備(入試〜生活〜キャリア)

● 適正化の方向

  • 「量から質へ」だが、適正規模・地域配分は未提示。

  • 教育支援体制・地域共生力・社会受入能力との整合が必要。

(7) 産官学連携と社会政策化

  • 形式的連携が増える一方、実質的成果は一部大学に偏る。

  • 大学政策は教育政策に留まらず、 労働力政策・産業政策・地域政策・外国人政策・税制政策と密接に連動。

  • 「知の総和」は本来、省庁横断の知の接続モデルとして再構築されるべき。

(8) 地方中小私大の持続可能性

  • 地域ニーズに合った大学像の追求。

  • 産官学金連携プラットフォームの強化。

  • 社会人受け入れ(公務員・教員の大学院誘導など)。

  • ICT・AI・オンラインによる距離を越えた教育提供。

  • 地域を越えた相互扶助(“スープの冷める距離連携”)。

(9)結論(おわりに)

  1. 定員適正化を、学位分野再編・機能別評価・地域需給の統合軸として再構築する。

  2. 質保証の観点・尺度・資源配分を明確化し、実践につなげる。

  3. 留学生政策を地域社会との共生的国際化として再定義する。

  4. 社会人リスキリング市場の開拓と制度化。

  5. 高等教育を人材・産業・地域・外国人政策と一体の社会政策として位置づけ、社会的合意を形成する。