京都大学が選ばれた「決定的特徴」
文科省の審査資料・答申を構造化すると、京大の強みは次の5点に集約できよう。
① 世界トップレベルの研究力(特に自然科学)
ノーベル賞受賞者数:日本最多(13名)
生命科学・化学・物理学・数学で世界的評価
基礎研究の強さが突出
「自由な学風」が研究者の独創性を支える
→ 文科省は「世界トップ10を狙える研究力」と評価。
② 独創的な研究文化(自由・自律・分散型)
京大の学風は、文科省の審査で特に高く評価された。
「自由の学風」
研究者主導の分散型研究組織
ボトムアップ型の研究テーマ形成
学問の独立性を重視
→ 東大の「組織力」と対照的に、京大の“独創性の強さ”を高く評価。
③ 国際的研究ネットワークの強さ
海外大学との共同研究数:国内トップクラス
アジア・欧米の研究機関との連携が深い
研究者の国際移動が活発
英語論文の被引用数が高い
→ 文科省は「国際卓越大学の条件=国際共同研究の強さ」と明言。
④ 大学院中心の研究大学モデルが確立
京都大学は学部よりも大学院・研究科の比重が大きい。
大学院生比率が高い
研究科の独立性が強い
研究者養成の体系が成熟
若手研究者の育成力が高い
→ 文科省は「大学院中心の研究大学」へとシフト済み。
⑤ 研究成果の社会実装力(特に工学・生命科学)
iPS細胞研究
触媒化学
AI・数理科学
医工連携
ベンチャー創出(京大発ベンチャーは国内トップ級)
→ 「基礎研究 → 応用 → 社会実装」の流れが強い。
→世界のiPS研究ネットワークの中心に位置する、山中伸弥先生のiPS研究所(CiRA)の傑出した研究情報発信力に代表されるように、京都大学のいくつかの研究拠点が世界的レベルでネットワークの核となっている。
しかしながら、一つの懸念は、文系学部である。
今回にしても、
>>京都大学は、教授を頂点に准教授や助教らが連なる約1000の「小講座」(.研究室)を廃止して研究分野別の「デパートメント制」に移行し、その研究力を基盤とした「学位プログラム制」の導入に基づく新たな教育システムの構築する
教授を頂点に准教授や助教らが連なる約1000の「小講座」を解体し、研究領域ごとに約20に分けた大きな組織「デパートメント」に再編する。29年4月に全学的に移行する。
と言う。しかしながら、かつて文系学部の「小講座制から大講座制への」移行にしても、名目だけ小講座名を消滅させたが、実質的に何も変化なく、講座費運用や教育システム、教員人事まですべてに、今日まで小講座が機能してきた。彼らが言う「オレンジジュースを飲みたい👦が、なぜミックスジュースにしなくてはならないか❗️」 と。
これでは、国際卓越研究大学構想も、文系学部は理系学部が奪取してくる膨大な予算の少々をヌクヌクと吸い取るだけ。
彼らの呪文は「〜〜とあり、とありで、30年」。
追記]
科学技術振興機構によると、国際卓越研究大学への助成などに使用される10兆円規模の大学ファンドが2025年度、過去最高となる3,158億円の黒字を達成したと言う。
海外株式や債券の運用が好調で、国際卓越研究大学に認定されている東北大学に169億円、東京科学大学に124億円が助成され、京都大学には約200億円程度が交付されるようだ。
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